ハローワークでまさかの出会い

彼が私のところに転がり込んできたときは本当に驚きました。
奥さんとの縁を切るため、ずっと続けていた仕事を辞め、家を飛び出して「行方不明」状態で私の家に来てくれたのです。
そうまでして私のことを思ってくれているんだ…と彼の決意を感じ、この人となら生きていける、そう思いました。
しかし彼の決意は、思わぬ結果を招くことになりました。
仕事を辞めるということは、収入が無くなること。
私との新しい生活を始めるには、どうしてもお金が必要になります。
そこで二人で相談し、仕事を辞めたのだから失業保険が出るので、それを当座の生活資金にしようということになりました。
失業保険を受け取るためには、ハローワークに行ってその申請をし、手続きをしなければなりません。
車でハローワークに行きましたが、それは私にとっては新生活への希望の道のりでした。
ですが、建物が見えてくると、彼の顔色が少しずつ変わってきました。
やはり、長年一緒に暮らしていた奥さんのことは、彼が一番よく分かっていたのでしょう。
何か感じるものがあったようで、彼は車から降りず、私に
「先に行って、中の様子を見てきてくれないか」と頼んできました。
まさかその時は、そんなことがあるなんて思ってもみませんでした。

 

 

ハローワーク。
この不況が厳しいものだと表すように、人でごったがえすその建物の中。
彼は何を考えているのだろうな、と不思議に思いながら階段を登りかけたときでした。
外に向いた窓のある、その階段の中間。
駐車場を凝視している女の人。
思いつめた、厳しい表情。
私はさも自分が手続きをしに来たという感じで建物の中を一周し、彼の待つ車の中へ。

 

 

「ねえ、女の人がいるよ。もしかしたら、奥さんかも」
「…もう一度、見てきてくれないかな」
心臓が痛いほどどきどきしながら、もう一度階段を登りました。
彼の言っていた通りの人が、そこにいました。
私と同じくらいの身長、小太りの体型、肩までの、パーマを当てた髪。
そして、何よりも特徴的な、一直線に頬に並んだ、三つのほくろ。
思わずじっと見つめていると、彼女と目が合いました。
足が震えているのを悟られないように、必死で何気ない不利を装って、また建物を一周し、車へ。

 

 

「ほくろが…」
それだけ言うのが精一杯でした。
奥さんにしてみれば、行方不明の夫を探して必死だったのでしょう。
私の顔は知られていないはずでしたが、それでも、あの一瞬、見つめあった視線には、私の心臓を刺すだけの力がひそんでいました。
結局その日はそのまま逃げ出してしまいましたが、何日か経って、探偵に見つかってしまいました。

 

 

その時、そこにいたのは、ハローワークの階段に立っていた、頬に三つのほくろを持つ、、彼の奥さんでした。
あんな場所で出会ってしまうなんて…。
長く付き合っていると、信じられないこともあるものですね。

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