奥さんのいる彼に不倫を期待してしまった
彼と出会ったのはDV夫の借金を返すために働いていたバイト先でした。
若い女の子が多い職場の中で、一回り近くも歳の離れた私のような主婦は輪の中に入れず一人で休憩をしていたときに彼が声を掛けて来てくれました。
一見、近寄りがたい雰囲気を出していた彼と話しているうちに、同じ歳で結婚もしていることがわかった。
奥さんにも不満があるようだった。
出会って初めての春に仲間内で花見をするということで、私も呼ばれ、そのときに奥さんも紹介してもらいました。
また別の日に旦那と一緒のところを偶然買い物先で出会い、私も旦那を紹介しました。、(お互いそのときはただのバイト仲間だったので・・・)
しかし、その半年後に私はDV夫と離婚が成立。
そのことを隠して、これまでどおりバイト仲間として彼と接していました。
そして二回目の春が来たときに、仲間内のボーリング大会にも参加させてもらい、そのときの彼の目に私はときめいてしまった。
その日も当然、奥さんも一緒だったにもかかわらず・・・・
その後もバイト先では、私の気持ちに気づかず普通に接してくる彼に対し、忘れかけていた初恋のやきもきした甘い片思いだった頃の感覚が蘇ってきた。
決して彼にはこの気持ちを悟られないようにと心に決めていました。
そんなある日の夕方、彼から『今日、嫁居ないんだけど、夕飯でもどう?』とのメールが・・・・
出会って1年半・・・・初めて二人で食事。
二人ともお酒が飲めないのに、居酒屋で閉店まで・・・・
店を出ると店先で彼が軽く抱きしめてきた。
「このままでは、キスをされてしまう・・・・たぶん拒めないだろう」
私の想いを知ってか知らずか『次、行く?』と彼。
深夜0時を回ってから次って・・・しかも抱きついてきた後。
『明日も仕事だから』と、とりあえず断ると、『そうだね』と彼はあっさりと引き下がった。
『えっ!』と心の中で思いつつも、ゆっくりとした足取りで私の車まで来ると、『乗り込むまで見てるよ』と笑顔で言ってきた。
店先とは違い暗がりになったこの場所でキスをされるのか?
彼はそっと呟いた。
『早く乗り込めよ』と・・・
その日に取った彼の行動は、精神的にも肉体的にも疲れていた私を癒してくれていた。
もし、あの時キスをされていたら・・・HOTELに行っていたら、その後は間違いなく彼のこと避けていただろう。
それがよかったのかどうかは、いまとなってはわからないことですが・・・・